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豊かな未来を考える オーガニックコットンでSDGsに貢献する

地球を守るためにできること|豊かな未来を考える-オーガニックコットンでSDGsに貢献する-

生産者にも使用者にも優しいオーガニックコットンとは?

ここ数年ニュースや各メディアでSDGsが取り上げられるようになり、徐々に身近に感じ始めているのではないでしょうか。
それに伴い各企業も徐々にSDGsに対して動き始めています。

2022年2月22日には株式会社パルよりサステナブルを謳った新ブランド「earthy_(アーシー)」が誕生。「環境への配慮、日常で持続可能なおしゃれを楽しむこと」をテーマにオーガニックコットンや再生繊維、エコ染料などを使用した女性向け商品を取り扱っています。
バッグメーカーのエース株式会社は廃棄予定だったリンゴの皮をアップサイクルすることで生まれたバイオレザーを使用したリュック発売され、アパレル業界を中心に私たちの生活にも浸透し始めているようです。

アパレル業界でいち早くSDGsやサステナブルに対する動きを取り出したのは「無印良品」や「ユニクロ」です。
「無印良品」では2019年秋冬商品よりオーガニックコットンを100%使用しており(一部店舗販売のMUJI Labo除く)、ユニクロを運営するファーストリテイリングは2025年末までにオーガニックコットン含むサステナブルなコットンの調達比率100%を目指しています。


■外部リンク
株式会社パル  エース株式会社  株式会社良品計画  株式会社ファーストリテイリング 



今回は各アパレルを始めとする繊維商社がSDGsに対する取り組みとしている
「オーガニックコットン」についてご紹介していきます。



1.今や自給率ゼロ!江戸時代から続く綿花栽培

まず初めにコットンが植物であることは広く知られていますよね。コットンは、アオイ科ワタ属の熱帯・亜熱帯地域原産の繊維植物です。
花が枯れた後に綿毛がついたコットンボールが出来てそれを紡いで糸にしていきます。
最近ではドライフラワーで使われたりもするので目にする機会も増えたのではないでしょうか。

栽培中のコットン

日本での綿花栽培については諸説ありますが、庶民に身近なものとして定着したのは江戸時代以降のこと。それまでは麻や絹が一般的でした。明治時代までは綿花*の輸出も盛んに行われていましたが、現在の国内自給率はほぼ0%です。
つまり日本で使用しているコットンのほとんどを海外からの輸入に頼っている状況です。また、収穫された綿毛を糸や布へ加工する紡績などの工程もほとんどが海外で行われており国内で加工しているケースは非常に少ない状況です。

*綿花とはコットンの材料のことで綿花から綿毛を取り出して糸にして布地に織ったものがコットンです。



2.綿花栽培の手間とそれに付随する農家の健康被害

コットンを栽培して商品にするには収穫から紡績まで時間と手間がかかります。 製品にするためには、まず出来上がったコットンボールをよく晴れた日に収穫をします。長く畑に放置すると、雨にあたって濡れてしまったり、ホコリや土が付いてしまう可能性がありますので様子を見ながら順次収穫します。
そしてコットンボールを天日で十分に乾燥させた後、付着している種や殻を取り除き、繊維と種に分けます(収穫した綿の内約半分が使用可能な綿で残りの半分は種なのです)。
その後さらに細かいゴミを取り除きながらコットンの繊維をほぐしていき、やっと糸紡ぎが行えるようになります。糸紡ぎ後にようやく私たちが良く見かける糸となっていくのです。

コットンは4月~7月にかけて種や苗を植え、9月~11月頃に収穫が可能になります。
半年近く栽培をする必要があり、夏の時期を挟むため害虫被害や病気になって弱ってしまう可能性も大いにあります。
その為、安定かつ効率的にコットンが収穫できるように農薬や化学肥料、除草剤を使用している農家が多く、長期に亘る栽培期間で必然的に薬品を使用する期間も長くなります。その結果、農薬と接する頻度が多い農家で働く人たちの健康被害へと繋がってしまうのです。

自給率0%の日本を含めた諸外国の主なコットンの輸入先は発展途上国が主になっています。日本国内で手間をかけて栽培することができない点や外国産との価格競争の結果、国内産のシェアが減ったことが原因として考えられます。

肌にやさしいオーガニックコットン

オーガニックコットンは有機栽培で作られているので「肌に優しい」と思っている方も多いでしょう。もちろん、栽培時に農薬を使っていないので安全であることは間違いありません。しかし、普通に栽培されているコットンでもオーガニックコットンでも出来上がったものは同じ"コットン"なので「肌に優しい」ことには変わりはないのです。オーガニックコットンの価値は別のところにあるのです。
ではその価値について世界基準を元に見ていきましょう。



3.オーガニックコットンが世界基準で決められている理由

オーガニックコットンとは、3年間化学肥料や農薬を使用していない土壌で太陽や水などの自然の恵みを生かして栽培された遺伝子組み換えでないコットンのことです。
オーガニックコットンを名乗るには認証機関で世界基準をクリアする必要があります。

基準について

  • 化学薬品の使用による健康負担・環境負担を最小限に控えていること
  • 労働者の健康や安全に配慮されていること
  • 児童労働を禁止していること

これらの基準をクリアすることでオーガニックコットンの表示ができるようになります。
普通に栽培されたコットンは農薬などの化学肥料が使われるために、働く人やその国の環境汚染や健康被害が問題になってしまいます。
また、発展途上国での栽培がメインなこともあり労働環境が粗悪だったり、家計を助けるために大人よりも安い賃金で児童労働が行われている国や地域もあります。
その反面オーガニックコットンは無農薬で栽培するため環境汚染や健康被害は無く、労働環境もしっかりと保証されている農園だということになります。
オーガニックで栽培されているので土壌は保全され、そうすることでその国の水質や周りの生態系への影響もなくなります。

つまり、オーガニックコットンが取り上げられる理由としては「自然環境や栽培に携わる人にやさしい素材」であるという点が一番大きいのです。



4.オーガニックコットンを通してできること

コットン栽培の農家

1990年代に農薬の使用がピークに達し、殺虫剤などは世界の使用料の約20%がコットンの栽培に使用されました。コットンを栽培するのにたくさんの農薬が使われていたのですね。その後、徐々に使用量は減ってきましたが現在でも使用している農家も多くあります。
そしてそのほとんどが発展途上国で使用されている状態です。
オーガニックコットンは無農薬で栽培し収穫するために手間や時間がかかり、結果として製品になった時の価格が高くなってしまうのです。

しかしオーガニックコットンの普及が巡り巡って世界各国の環境汚染や健康被害、労働環境の改善に繋がっていくのではないでしょうか。
身体によい素材であるだけでなく生産者の安全や健康・土壌を守るという観点からするとオーガニックコットンを使用することはSDGsの目標を達成することに繋がっていくことでしょう。


オーガニックコットンを使用したノベルティ

まずはより多くの人に身近に感じてもらうためにノベルティや販促品として使用し興味を持ってもらうことから始めてみませんか。小ロットから対応可能ですので、ショップのノベルティや記念品としてお探しの際にはお気軽にご相談くださいませ。